子宮がんには、子宮の入り口(子宮頸部)にできる「子宮頸がん」と、子宮の奥(子宮体部)にできる「子宮体がん」の2種類があります。
この2種類のがんは、発生の原因も全く異なるがんです
子宮頸がんは、主に性交渉によるHPV(ヒトパピローマウィルス)感染が原因で起こることが解明されています。
HPVはごくありふれたウィルスで多くの女性が日常的な生活で感染するといわれますが、ほとんどは自分の免疫の力で気づかないうちにウィルスが排除されます。
しかし、ごくまれにウィルス感染が持続することがあり、その結果、一部が子宮頸がんに進行すると考えられています。 子宮頸がんは定期的な検診によって、がんになる前の状態(異形成)を発見することができるために、がんになる前に治療が可能な疾患です。
子宮頸がん検診は、子宮頸部を専用の柔らかいブラシで軽くこすり細胞を採取します。痛みはほとんどありません。症状がなくても年に一度は検診を受けるようにしましょう。
子宮体がんは子宮の内側を覆う内膜から発生するがんで40代後半から増えてきます。
子宮頸がんとは異なり、主にエストロゲンによって子宮内膜が刺激されることが発症に影響を与えると考えられています。
子宮体がんは症状が進行していない早期の段階でも出血することが多くみられます。出血はピンクや茶褐色のおりものだけの場合もあります。
一般的に自治体などで行う子宮がん検診は子宮頸がん検診を指すことが多いので、気になる症状があるときは子宮体がん検診を受けましょう。
子宮体がん検診は、子宮内に細い棒状のブラシを挿入し、子宮内膜の細胞を採取します。
個人差はあるものの多少の痛みや出血を伴うことがあります。また、経腟超音波検査で子宮内膜や卵巣に異常がないかの確認をします。
受診期間 | 5月1日~翌年2月末日 |
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検診対象者(受診できる方) | 20歳以上の生駒市民 |
費用 | 自己負担金2,000円 |
※72歳以上は自己負担金の半額。
※生活保護世帯の方は、事前申請で無料券を発行します。
(健康課窓口に、受診券をご持参ください。)
受診期間 | 7月1日~翌年2月末日 |
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検診対象者(受診できる方) | 20歳以上 偶数年齢の女性 |
費用 | 自己負担金2,000円 |
上記地域以外の奈良県内すべての「子宮がん検診受診券」を使って受診できますが、各自治体によって実施期間などが異なりますので、詳しくはお住いの市町村へお問い合わせ下さい。